
【2025年活動総括】 困難の淵にあって、なお毅然と未来を拓く
2025年、さらに試練は続く。
昨夏より再燃した紛争、深刻さを増す食糧難。さらには、活動の根底を支えてきた民間助成金の獲得が極めて困難となり、資金は従来の半分近くまで落ち込む。。。守るべき命を前に、それをつなぎ止めるための「盾」が、今、薄くなっているという現実に直面しています。
奪われる若い命、そして直面した悲しみ
本年、私たちはあまりに多くの惜別を経験しました。 特に、家族と地域を支える柱である20代から40代の青年男子の死者が例年を大きく上回り、紛争と疾病が人々の日常を容赦なく奪っています。 「明日をどう生きるか」を語る前に、「今この瞬間をいかに繋ぐか」。私たちは日々、その過酷な問いと向き合い行動を続けてきました。
「もどかしさ」を超え、使命を果たすために
私たちが目指すのは、「支援と経済が循環するコミュニティ」の姿です。 住民が自ら商いを通じて自立する「小さな商いプロジェクト」。その始動を強く願いながらも、現在は「今ある命を守る」ための活動に全力を注ぐことすら容易ではなく、理想と現実の狭間で、言いようのないもどかしさと悔しさを噛み締めております。
2026年、逆境を「自立への転換点」に変える新たな挑戦
しかし、ここで歩みを止めるわけがない! この困難を、支援の質を深めるための「真価を問われる機会」と捉え、2026年より以下の三つの挑戦を始めます。
1:「子ども見守りカード」の導入
寺子屋の子どもたち一人ひとりの成長を可視化し、支援が灯した命の輝きをみんなで分かち合います。
⇒現地と日本サイドでのカード記入・編集システムを手伝ってくださる方を募集!
2:「寺子屋工房」の設立
高い失業率を打破するため、技能を習得する場を創設。寺子屋年長者やOG/OBが「自ら未来を創る側」への変革を促します。
⇒まずは溶接コースからスタートするための資機材資金調達を行います。
3:「寺子屋ファーストエイドステーション」の機能強化。
救える命の質と量を向上させるため、24時間緊急搬送を行っている寺子屋の機能を拡充し、一人でも多くの手当てができる体制を整えます。
⇒スタッフの応急処置能力習得、そして横臥体制で緊急搬送できる中古トラックの調達を行います。
支援の形を、次なるステージへ
これまでの歩みが実を結ばなかった現実を真摯に受け止め、私たちは今、寄付を募るための新たな知恵を絞り、形にしていきます。
モザンビークのみんなの「生きたい」という強い眼差し。その光を絶やさないためには、皆さまのより一層のお力添えが欠かせません。
私たちは決して諦めません。この試練を、真の自立へと続く確かな一歩へと変えていくために。
どうか、共にこの困難を乗り越え、新しい未来を創っていただけないでしょうか。皆さまの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。
●●● ご寄付はこちらから ●●●
皆様にとって、笑顔いっぱい、何よりも健やかな年末年始、2026年になりますように♪
感謝
榎本恵













