



子どもたちがシャッターを押した。
そこに映っていたのは、
大人には撮れない「本物の日常」だった。
今年から寺子屋では、年長の子どもたちも使えるスマートフォンを用意しました。撮影するのは、子どもたち自身。その小さな手から生まれた写真が、私たちスタッフに、はっとするような発見をもたらしてくれています。
カメラを渡すと、子どもたちはすぐに動き出しました。友だちの顔、足元に転がるボール、窓から差し込む光——大人なら何気なく通り過ぎてしまうような瞬間を、彼らは迷わずフレームに収めていきます。
大人が撮る写真は、どうしても「伝えたいもの」を意識してしまいます。整った構図、明るい表情。でも子どもたちの写真は違います。笑いかけの顔、走り去る背中、砂だらけの手——そのどれもが、演じていない、その場の空気そのものです。
大人が撮るよりも、ずっとリアルで、生き生きしている。
その写真を見たとき、思わずうれしくなりました。
スマホで写真を撮るという体験は、ただの「課外活動」ではありません。自分の目で世界を切り取り、「これを見てほしい」と表現する力。それは、これからの時代を生きる子どもたちにとって、大切な自己表現の芽です。
寺子屋は、読み書きや計算を教える場所であると同時に、子どもたちが自分の可能性に気づく場所でありたいと思っています。一枚の写真が、その気づきのきっかけになるなら——これほど嬉しいことはありません。
子どもたちのまなざしが、世界をもっと豊かに見せてくれる。
それを、私たちは現地から届け続けます。





















